【ニューデリー時事】インド東方のベンガル湾で5日、海上自衛隊と米国、オーストラリア、インド、
フランス海軍による共同訓練「ラ・ペルーズ」が始まった。この訓練へのインドの参加は初めて。3月に
初の首脳会談を開いた日米豪印(通称クアッド)は、仏との連携を強めることで、インド太平洋地域への
進出を図る中国をけん制したい考えだ。

 訓練は仏が主導し、7日まで続く。海自の護衛艦「あけぼの」をはじめ各国から計8隻が参加、対空戦、
海上戦などの訓練を行う予定だ。インドメディアによれば、訓練の司令官となる仏強襲揚陸艦「トネール」の
アルノー・トランシャン艦長は訓練を前に「共同訓練を通じ相互運用性の強化を目指す」と語った。

 仏はインド洋や南太平洋に海外領土を持ち、中国の進出を警戒。今回の訓練の目的について、
相互運用性強化のほか「戦略的地域での仏の展開能力の実証」(在印仏大使館)も掲げている。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021040500683&;g=int