「なるべく異性と遊んでほしい。そうすれば少子化は少しでも解消する」 入社式のあいさつで甲府市幹部が不適切発言 謝罪と撤回

山梨県甲府市で行われた中小企業の合同入社式の中で、甲府市の産業部長が「なるべく異性と遊んでほしい。そうすれば少子化は
少しでも解消する」などと発言しました。

部長は、「発言は不適切だった」として謝罪し、撤回しました。

合同入社式に来賓として出席した甲府市産業部の志村一彦部長は、仕事だけでなくプライベートも充実させてほしいという趣旨の
あいさつの中で「なるべく遊んでいただきたい。遊ぶのも男性同士、女性同士じゃなくて、楽なんですけどね、気持ちとしてはなるべく
異性と遊んでいただければと思います。そうすることで少子化が少しでも解消されると思いますので」と発言しました。
さらに「男性のほうにはお願いなんですけど、ジェンダーフリーとか、男女共同参画とか言われていますけど、遊びに行くときには
男性のほうから誘っていただければと思いますので」と続けました。

個人の自由である交友関係や出産、それにジェンダーへの理解を欠いた発言ともとれます。

志村部長は式の後、UTYの取材に対し「結婚を意識してほしいという趣旨だったが、不適切だった。
不快に思われた方にはお詫びし、発言については撤回したい」としています。

この発言について山梨英和大学の近藤弘教授は「交友関係や出産などは、個人の領域に関するもので、公の場で言及することは適切とは言えない。
固定的な男女観にとらわれず、多様性に配慮して発言することが重要」と話していて、男女共同参画やジェンダーについて正しく理解してほしいとしています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9138c85984db13fe89923800938e6e4417b61c3f