マイナンバーカードの2020年度の交付枚数が1557万9073枚となり、過去最多を更新したことが2日、
分かった。総務省が普及のため、未取得者向けにQRコード付き申請書を再送付したことで、年明けから
申請数が急増。3月には月別最多の254万枚を交付した。これにより、20年度末時点の交付率は
28.2%となる。

 同省はテレビCMの放送などにより普及策を強化。カード取得者に最大5000円分のポイントを還元する
「マイナポイント」事業では、カードの申請期限を4月末まで1カ月延長した。

 総務省によると、これまで最多だったのは16年度の876万枚。申請数は、昨年4月から今年1月にかけて、
74万〜174万枚で推移していたが、2月に338万枚、3月に686万枚と大幅に増加。累計で4500万枚を
超えた。

 政府は22年度末までに、ほぼすべての国民がカードを保有することを目指している。武田良太総務相は
2日の閣議後記者会見で「関係府省と連携し、さらなる申請促進に取り組む」と強調した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021040200796&;g=pol