支持者装い公明市議に「大阪一元化反対して」 共産地区幹部処分

 大阪市の広域行政の一部を大阪府に一元化する条例案を巡り、共産党阪南地区委員会は21日、同委員会の男性副委員長(71)が40年来の公明党支持者を装って、ファクスで複数の大阪市議に反対するよう呼びかけたと発表した。同委員会は男性を副委員長から解任し、公明党市議団に「ご迷惑をおかけし、心からおわびする」などと謝罪文を出した。

 同委員会によると男性は16日、十数人の公明党市議に、岸和田市の同委員会事務所から「広域行政一元化条例に反対して下さい。賛成したら公明党に今后一切投票しません。40年来の支持者より。」(原文ママ)とファクスした。発信元が同委員会だったため、一部の公明党大阪市議がツイッターで問題視していた。

 男性は取材に「支持者からの意見であれば反対してくれるのではと考えた。軽率な行動。反省している」と語った。【鶴見泰寿】

https://mainichi.jp/articles/20210321/k00/00m/040/094000c