イスラム教の聖地メッカを抱えるサウジアラビアは、今年の聖地大巡礼(ハッジ)を計画する信徒に対し、新型コロナウイルスのワクチン接種を必須条件とする方針を明らかにした。
今後、こうした措置が各国に広がる可能性もありそうだ。

 大巡礼はイスラム教徒にとって信仰上の義務で、例年であれば約1週間の期間中におよそ250万人が訪れる。
うち外国客が200万人弱と大半を占め、サウジは宿泊費などで毎年約120億ドル(約1兆3100億円)を稼いできた。
コロナ禍を受けて昨年は国外からの巡礼者を受け入れず、サウジ居住者1000人程度に限定していた。

 ロイター通信によると、サウジ保健省は今月11日、イスラム暦に基づいて今年は7月下旬に予定される大巡礼への参加をワクチン接種済みの人に限定する方針を明らかにした。
接種が条件となれば今年も参加人数は大幅に減るとみられる。
サウジ経済にとっては痛手だが、感染拡大防止を優先した形だ。

サウジ、聖地メッカの大巡礼にワクチン義務化 F1バーレーンGPも
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4550be7f6751b4e61cf43a1be1d1816bff94a56