2月中旬の自民党本部。幹事長代行の野田聖子など、
自民党幹事長室の主要メンバーらが集まり、
幹事長・二階俊博の誕生日を祝う会合が開かれていた。

会合の終盤、ある質問が二階に飛んだ。
「女性の首相誕生の可能性をどう見ているか」

二階の脇に“側近”よろしく陣取る野田聖子を横目に、二階は答えた。
「男とか女とか、そんなことはあまり関係ない。
ただ、女性の首相が誕生したときに、
それを支える体制が女性議員の側に整っているかだ」

それまで努めて明るく振舞い、お祝いムードを演出していた
野田だったが、二階の言葉を聞くと、凍った表情になったという。

さすがに政治経験を重ねた老練な二階の分析である。
日本の政治史上、いまだ女性首相が誕生しない背景を
「女性議員が女性議員を支えられないからだ」と喝破したのだ。

野田聖子は自他ともに認める、女性首相を目指す政治家の1人だ。
しかし、過去2度出馬を目指した自民党総裁選では、
出馬に必要な20人を集められたためしがなかった。

自民党には現在40人近い女性国会議員がおり、
仮にこれをまとめることができれば、総裁選の立候補は容易だ。
しかし、二階は名指ししたわけではないが、その指摘通り、
女性議員をまとめられていないのが野田の現状だ。
野田が女性議員をまとめられていない象徴といえるのが稲田朋美との不仲だ。

(中略)
ただ、こうしたことは自民党だけの問題ではない。
野党側にも、蓮舫議員と辻元清美議員、森ゆうこ議員の不仲、
森ゆうこ議員と福島みずほ議員の不仲など、
主要な女性議員の間の分裂は枚挙にいとまがない。

以下、ソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/188ade9472f1ddc607d11da68bff4f91955d09a8?page=1