<ネット黎明期に大ブームとなったサイワールド>

2000年代に韓国で青春を過ごした人なら、きっと懐かしく感じるであろう「サイワールド」。1999年9月に開始された韓国発のSNSであり、特徴としてはユーザーが自分好みに
カスタマイズできるミニホームページであるという点だ。カメラ付きのガラケーやデジタルカメラが普及し始めた2003年前後には大ブームとなり3200万人が加入していたといわれている。

登録すると「ミニホームページ」と呼ばれるページが与えられる。このページを自分仕様に見た目から、バックで流れるミュージック、アバターの部屋などを好きなように変えられる。
もちろん、カテゴリーも写真、文章、日記、掲示板など様ざまで、今でいうインスタグラムのように写真だけ投稿したり、ブログとして使いたいので文章だけ載せたり、欲張りに全部!
など自分の目的に合わせてカスタマイズできるのも魅力だった。

見た目を変えたり、曲を購入するには課金が必要だった。筆者が通っていたソウル芸術大学のある教授が、実はこのサイワールドプロジェクトの一人だったらしく「課金の際、
(韓国のお金の単位である)ウォンよりも、違う単位にした方が直接的じゃなくていいと思った」と、課金の単位を「ドトリ(どんぐり)」にした秘話を授業中に語ってくれた思い出がある。
この頃、友達との間では、このどんぐりを送りあうことが大流行していた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d075a7659aeba8b30cb49544dae9eb6ba98d3255