「振り回されない人」になるための好感度の高い"威圧感"の出し方
いつもニコニコな人は損している
PRESIDENT Online
2021/03/16 8:00

「ニコニコ」ではなく「ニヤニヤ」する
「ニコニコ」というと、いいことのように思えるでしょうが、自分を振り回す人がいる環境では、付け入る隙を相手に与える表情と心得ておいてください。

なぜなら、「ニコニコ」とは、「敵意はありません」「親しくしてください」「受け入れてください」「褒めてください」などと相手に媚び、下から近づこうとしている印象や、共感を示して相手とつながろうとしている印象を与えるからです。

媚びにせよ共感にせよ、そんなあなたを受け入れるかどうかは、相手次第ですから、相手が「主」、自分が「従」という主従関係になっても不思議はありません。

相手はあなたのことを「振り回していい人」と捉え、実際に振り回そうとするでしょう。そして「ニコニコ」しているあなたは、自分を振り回そうとする相手のエネルギーに抗えず、いいように振り回される。人間関係の主導権を失ってしまうわけです。


では、「ニコニコ」に取って代わるべき「ニヤニヤ」とは、どんな表情でしょうか。

今、説明してきた「ニコニコ」を「弱者の微笑み」「相手に見てもらう者の微笑み」と呼ぶならば、「ニヤニヤ」は「強者の微笑み」「自分が見ている者の微笑み」です。

誰に見られるためでもない、人なんて気にせず、何が起きても動じない、余裕の表情だと思ってください。

「ニヤニヤ」は主体性のある微笑み
自分が人や物事を見ている(あるいは思い浮かべている)。その自分自身のなかで何か愉快なことやおもしろいことがあって、ひとりで笑みを浮かべている。主体性のある微笑み、といってもいいかもしれません。

何が楽しいのかは傍からはわからないかもしれないけれど、「なんだか、いつも楽しそうな人」「自分の世界がある人」。そんな感じが出るのが「ニヤニヤ」です。

だからニヤニヤする人は、感情が丸見えでない、影の部分がある「単独者」としてその場に存在できるのです。


ポイントは「主体性」を意識すること
ここまで読んで、「ニヤニヤ」という表情の作り方がわからない、あるいは「ニヤニヤ」するなんて嫌だ、と思った人もいるかもしれません。

結論からいうと、ここでもっとも重要なのは「ニヤニヤする」という意識「自分は今、ニヤニヤしてるんだ」という感覚です。逆にいうと、「私はニコニコしているのではない!」と自分で感じられていることが、このメソッドの重要ポイントです。

なので、実際の表情自体は「ニコニコ」とあまり変わりません。

「主体性のある微笑み」という意識――「誰に見られるためでもなく、自分のなかで何か愉快なことやおもしろいことがあるから、ひとりで笑みを浮かべているだけのことだ」ということを「意識」する。

全文
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