https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20210316-00010000-huffpost-int

民主主義を奪われるとはどういうことか。ミャンマーの留学生が、日本に伝えたいこと
3/16(火) 7:43

2月1日にミャンマーで軍部がクーデターを起こし、選挙で国民に選ばれた政党NLDの代表であるアウンサンスーチー氏らを拘束してから1ヶ月半が経とうとしています。

この間、抗議デモへの弾圧などにより、多数の若者が殺害されていることを知っている日本人は多いでしょう。

しかし、民主主義が奪われるということを「自分の事として」考えている人はどのくらいいるでしょうか。

日本は基本的に第二次世界大戦後ずっと平和で民主的な状態が続いている国です。

もちろん、今のコロナ禍が平和なのか?とか、今の政治体制が民主的なのか?といった議論はありますが、政府の役人に銃を向けられたり、選挙の結果が覆されるようなことはありません。

私にはミャンマー人の友人、Nさん(仮名)がいます。大学院の留学生で、1980年代生まれの女性です。彼女はミャンマーの首都ヤンゴンで生まれ、ミャンマー政府の職員として働いていましたが、アジアの中で最も先進的で近代化されている日本で勉強したいと思い日本に留学したそうです。帰国後は若い世代のための私立学校をつくり、教育によって国の発展に貢献したいと思っています。

彼女はよく、「日本人はなぜ選挙に行かないのか?選挙は民主主義のためにとても重要ではないのか?」と私に質問し、議論していました。

しかし、平和で民主的な日本の社会しか知らない私は、彼女の民主主義への思いを心から理解することはできていませんでした。

そこで今回クーデターをきっかけに、彼女の気持ちをきちんと理解したいと思い、連絡を取りました。

(彼女は日本語が得意でなく、また私は英語が得意でないため、「LINE英語通訳」「DeepL」を使いながら文面でやりとりを行いました)