駅から徒歩8分程度の新築マンションの3LDKでも4000万円以上することが多い。
だったら、60坪の土地付き中古一戸建て・4000万円は簡単に売れるだろう、と思われがち。
が、実際にはなかなか買い手がつかない。
売りあぐねていると、不動産業者が買い取ると言ってくる。
4000万円は無理だけど、3000万円なら買う、という。
やむなく売却すると、不動産業者は古い家を壊して、
土地を2区画に切り分け、2戸の建売住宅をつくる。
その売値は、建物の建設費が上乗せされて1戸4000万円程度となる。
土地面積30坪(約100平米)の新築一戸建て2戸で、
合計8000万円になる計算だ。
すると、今度はすんなり買い手がついてしまう。

同じ4000万円ならば、
「60坪の土地付き・中古一戸建て」のほうが
「土地30坪の新築一戸建て」よりも得ではないか、と思える。

ところが、「60坪の土地付き中古一戸建て」が売れず
「30坪の新築一戸建て」2戸にしたほうが売れてしまう。

理由は、「30坪の新築一戸建て」のほうが
住宅ローンが組みやすいからだ。

中古一戸建てが売りにくいのは、
住宅ローンを組みにくいこと

建物が古い中古一戸建ては、住宅ローンが組みにくい。
築30年を超えるような古い一戸建てであっても、
建物によってはまだまだ現役。
が、住宅ローンを組むときには
耐震基準に適合しているかどうかが問題になる。
その証明を求められることが多く、
適合証明を取るには30万円程度の費用がかかる。
それだけの費用をかけても、
適合証明を取得できなければ無駄金となってしまう。
そして、実際に適合証明取得不可のケースが多い。
だから、ローンを組んで中古一戸建てを
買おうとする人は二の足を踏んでしまう。

画像
https://i.imgur.com/UY5V7c8.jpg

https://news.yahoo.co.jp/byline/sakuraiyukio/20190712-00133732/