あおり運転の男に罰金50万円 「飲酒し覚えていない」
2021年3月2日 19時00分 朝日新聞デジタル

堺市で1月、40代の夫婦が乗った車に「あおり運転」をしたとして、堺区検は2日、同市南区の無職谷慎二容疑者(45)を
道路交通法違反(妨害運転)罪で2月26日に略式起訴したと明らかにした。堺簡裁は同日、罰金50万円の略式命令を出し、
即日納付された。

夫婦があおり運転の様子をスマートフォンで撮影し、動画の提供を受けた大阪府警が2月8日に谷容疑者を逮捕していた。
捜査関係者によると、谷容疑者は「運転する直前まで自宅で酒を飲んでいた。あおり運転を始めたきっかけは覚えていない」
と話したという。ただ、供述以外の証拠を得られず、飲酒運転での立件は見送られた。

起訴状によると、谷容疑者は1月27日午後9時55分ごろ、同市南区から中区の路上を軽自動車で運転中、時速40〜60キロ台
で走行する夫婦の車に対し、車間距離を後ろから約2・6メートルに詰めたり、約2・6〜3・3メートル前方に割り込んだりするなど、
危険を生じさせる恐れのある運転をしたとされる。

一方、大阪地検堺支部は、被害女性に腰椎(ようつい)ねんざを負わせたとされる自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致傷)
の逮捕容疑については不起訴処分(嫌疑不十分)とした。理由は明らかにしていない。

https://www.asahi.com/articles/ASP325VQ9P32PTIL010.html
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