「表現が過激」「子どもの健全育成を妨げる」?。そんな理由から、ロシアの司法当局が日本アニメを相次いで禁じている。
禁止リストには、原作の漫画のシリーズ累計発行部数が3000万に達する「デスノート」などの人気作も。
秋葉原的なサブカルチャーが愛されるロシアで、何が起きているのか。 (モスクワ・小柳悠志、写真も)

 ロシア・サンクトペテルブルクの裁判所は一月、検察の申し立てを受けて「デスノート」「いぬやしき」「東京喰種(グール)」などの
アニメについて、特定のサイトでの配信を禁じた。

 デスノートは、名前を書いた人間を死に至らしめるノートを軸に展開する。ロシアでは二〇一三年、中部エカテリンブルクで
飛び降り自殺した少女(15)がデスノートの漫画を読んでいたとして「有害なアニメ」との見方が出ていた。

 裁判所はデスノートを皮切りに禁止アニメを増やしており、その数は二月末までに十二に上る。
漫画の発行部数が世界で累計一億五千万超の「NARUTO?ナルト?」も近く審理される見通し。

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