自民党外交部会は29日の会合で、菅義偉(すが・よしひで)首相とバイデン米大統領の28日の
電話会談について議論した。電話会談後の米側の報道発表では両首脳が中国について議論したことが
明記されているのに対し、日本側の発表には記載がなく、出席議員から「おかしい」と批判の声が上がった。

 米ホワイトハウスは電話会談について「中国や北朝鮮を含む地域の安全保障問題を議論した」と
発表した。これに対し日本政府は「地域の諸課題にも共に取り組んでいくことで一致」とのみ記載。
別の段落で北朝鮮の非核化には触れたものの、報道発表に「中国」の文言はなかった。

 出席議員からは「米側が発表しているのに、なぜ抜くのか」「中国について話さないわけはない」
といった批判が出た。外務省の出席者は、今後は明記する方針を示した。

https://www.sankei.com/politics/news/210129/plt2101290037-n1.html