ロシア各地で23日、反体制派指導者ナワリヌイ氏の釈放を求める抗議集会が開かれた。
当局は違法な集会だとして厳戒態勢を敷き、人権団体によると同氏の妻も含めて一時3200人以上が拘束された。
プーチン政権は欧米で強まる批判に取り合わず抗議を抑え込む構えで、反体制派との攻防が続きそうだ。

ナワリヌイ氏は政権批判や汚職を追及する活動で知られ、2020年8月に政権が毒殺を図った疑いが指摘されている。
過去の有罪判決に基づく執行猶予中の出頭を怠ったとして、療養先のドイツから帰国した17日に司法当局に拘束された。

集会は反体制派が全土で呼びかけた。ロイター通信によると、モスクワでは4万人以上が集まった。
参加者は「プーチンのいないロシアを」「ナワリヌイに自由を」と声をあげ、治安部隊が市民らを次々と連行した。
参加した20代の女性は「捕まるのは怖いが、自分の子供が大きくなった時におびえて暮らすような国になるのを黙認できない」と語った。

ロシアで3000人以上を拘束 ナワリヌイ氏釈放求めデモ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR22C8G0S1A120C2000000