新型コロナ「後遺症」から回復した人たち「脱毛改善に8カ月かかりました」

 政府による「緊急事態宣言」が11都府県に発令されるなど、収まる様子がない新型コロナウイルスの感染拡大。
本誌『FLASH』では2020年9月、ウイルスに感染した人たちに、後遺症の恐ろしさについて語ってもらった。
あれから約4カ月、症状は改善されたのだろうか?後遺症の「その後」を聞いた。

 1人めは、2020年5月上旬に感染が発覚した37歳の美容師の女性。筋肉の衰えによる疲れのほか、12月には、「感染後、髪の毛が抜けるようになった」という症状を訴えていたが……。

「髪の毛が抜けるという後遺症は、改善しました。抜け毛がショックであまり鏡を見ないようにしていました。それが最近、鏡を見たら、抜け落ちていた部分が生えてきていました。
でも、まだ3時間を超える買い物を伴う外出は、とても疲れます。具体的にはとにかく息が切れるような気がします。目の前が真っ暗になり、あわててタクシーに乗ったこともあります。

 退院後も病院には通って血液検査などを受けており、年が明けてから、病院から連絡が来ることになっていたんです。
それが1月に入ってもいつまで待っても来なくて、自分から連絡したら“それどころじゃない”というような対応でした。
今後も感染者が増えると、後遺症患者のケアができなくなるというステージに入ると思います。これはとても怖いことだと思います」

 4人めは、36歳のIT企業勤務の男性。2020年4月中旬に感染が発覚し、6日間、入院したが、その後「ポテトチップスと白米の味の違いがわからない」ほどの味覚障害に悩まされた。

「嗅覚や味覚はよくなり、食事もおいしくできるようになりました。ただ、ときおり頭痛がするようになりました。心配になり、ネットでいろいろと調べましたが、後遺症として報告されているものは見つかりませんでした。

 もともと私の妻は健康志向が強く、退院してからというもの、サプリメントや栄養ドリンクをいっぱい飲まされたり、オーガニックの食品を摂らされたりしていました。そのせいか、体調はコロナ前よりもよくなっていると実感しています。
私にはまだ抗体があるとは思いますが、2回、感染したという話も聞くので、満員電車などは避けるようにしています」

https://smart-flash.jp/sociopolitics/129505