「Epic Gamesが開発するゲームランチャー『Epic Games Launcher』を起動していると、AMDのRyzen CPUの温度が上昇する」と指摘する声が複数上がっています。報告によれば、ゲームを実行していなくても、Epic Games Launcherがバックグラウンドで起動しているだけでCPUの負荷が増加しており、「Epic Games Launcherが裏でデータ収集をしているからではないか」と推測されています

掲示板サイトのRedditに2020年12月26日に投稿された内容によれば、アイドル中のAMD Ryzen 7 5800XのCPU温度が50度を超えていたので、Epic Games Launcherをシャットダウンしたところ、37℃まで下がったとのこと。Redditには、ほかにもEpic Games Launcherを起動すると「バッテリー寿命が8時間から4時間にまで減った」「CPU負荷が10%ほど上がった」「アイドル中のCPU温度が40℃前後から50℃まで上がった」という報告が上がっていました。

そこで、IT系ニュースサイトのHot Hardwareが、
実際に水冷式のRyzen 9 5950X+NVIDIA GeForce RTX 3080環境下でCPU温度を測定しながら
Epic Games Launcherを起動する実験を行いました。
以下がEpic Games Launcherを起動しない状態でのアイドル時。CPU温度は34.35℃、CPUの消費電力は10.564Wとなっています。
https://i.gzn.jp/img/2020/12/28/epic-game-launcher-amd-ryzen/01.jpg

しかし、Epic Games Launcherを起動すると、CPU温度は58.54℃に上昇し、CPUの消費電力も44.409Wに増加しています。
https://i.gzn.jp/img/2020/12/28/epic-game-launcher-amd-ryzen/02.jpg

CPUの使用状況を観察すると、起動前(画像上)と比較すると、バックグラウンドでの起動(画像下)の状態だとCPUの使用率が上昇しており、一部コア上では処理が続いている模様。
https://i.gzn.jp/img/2020/12/28/epic-game-launcher-amd-ryzen/03.jpg

Hot Hardwareは、SteamとGOG.comのゲームランチャーでも試したそうですが、
ロード時にCPU温度が一瞬上昇したことはあったものの、その後は温度が下がっていったとのこと。




「Epic Games Launcherを起動しているだけでAMD RyzenのCPU温度が上昇する」という指摘
https://gigazine.net/news/20201228-epic-game-launcher-amd-ryzen/