小学校35人学級は「丁寧な検証が必要」 麻生財務相

麻生太郎財務相は18日の閣議後会見で、政府が公立小学校の1学級あたりの上限人数を令和3年度から5年かけて35人への引き下げを決めたことについて、
「引き下げたことの効果を丁寧に検証していかないといけない」と強調した。

麻生氏は、「団塊の世代の60人学級(の教育の質)の程度が悪くて、35人学級の方がよいことを証明してもらわないと具合が悪い」と指摘。
「教員1人当たりの負担は減るかもしれないが、それで子供の教育の質が上がるかどうかという点はよく考えないといけない」と述べた。

文部科学省はこれまで30人学級を実現するための予算措置を求めていたが、財務省は効果は限られているとして反対していた。

17日に行われた来年度予算案についての事前折衝で、麻生氏と萩生田光一文科相が協議して35人まで引き下げることで合意。
麻生氏は合意に至った理由について、子供の数が減り続けており、大規模な教員の採用増による予算措置が必要ないことや、手間がかかる
低学年にとっては少人数学級にすることで一定の効果があると説明した。

また、新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、菅義偉首相が14日に5人以上で会食していたことについて、「会食だけ気を付ければよいものではない」と持論を展開。
政府が感染リスクが高まると注意を呼び掛けている「5人以上の会食」に関しては、「6人家族だと一緒に飯を食えないということか。よく定義が分かりませんが、
お答えしかねます」と疑問を投げかけた。

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https://www.sankei.com/life/news/201218/lif2012180040-n1.html