ドコモの「ahamo(アハモ)」はどう? 料金の示し方はこれでいいの? ――KDDI東海林副社長との一問一答

この記事では、この発表会における質疑応答のうち、東海林崇副社長とのやりとりで特に注目すべきものを紹介する。

(略)

―― ドコモのahamoについて、東海林副社長の受け止めをお聞きしたいです。UQ mobileの「スマホプランV」(20GBプラン)のリリースは(2021年)2月ですが、
プラン内容を変えるなどの対抗策は考えているのでしょうか。

東海林副社長 なかなか“直球”な質問、ありがとうございます。ドコモさんが先般発表されたブランドというかプランの「月額2980円」は市場に一定の
インパクトを与えるだろうとは考えています。ただ、(ahamoの)サービス設計に関する詳細がまだ分かりきっていないので、申し訳ないですがコメントはできません。

これからドコモさんはさらに料金(ギガホやギガライトの見直し)を発表するということですし、それを踏まえてソフトバンクさんも動かれると思います。
いろいろなことを見ていかないといけません。

ただ、先ほど申し上げた通り、私たちにはauとUQ mobileがあり、デジタルブランドもあり、(ビッグローブなどグループの)MVNOもあります。
マルチブランド戦略でお客さまに満足いただけるように頑張っていきますので、今の所は(コメントは)控えさせて頂きます。

月額料金の示し方

―― 今回発表された新料金ですが、ほとんどが契約してから6カ月目までの(最安の)料金しか示しておらず、本来の(値引き前の)料金がよく分かりません。
このようなアピールの仕方がユーザー、ひいては総務大臣の不信感をあおってしまっているのではないでしょうか。

今後、指導や規制が入らない限り、このような(割引を最大限適用した、期間の限られた最安値をアピールする)宣伝を続けていくのでしょうか。

東海林副社長 今回は発表会、プレゼンテーションという場です。なので、お客さまにとって加入しやすい、分かりやすい数字を出しました
(筆者注:契約者の興味を引きやすい、という意味だと思われる)。6カ月経過すると(指摘の通り)料金は上がりますが、この点について、
auショップや量販店などで購入される場合は必ずコンサルティング(料金や契約に関する説明)をしますし、24カ月分の月間利用額料金(の概算)を
示すことが義務化されています。(接客を通して料金の説明は)しっかり対応します。オンラインショップについても、同様の仕組みを導入しています。

(接客では)お客さまへの誤解を招かないように対応しますので、ご理解いただければと思います。

https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2012/09/news168.html