アングル:コロナ起源は「輸入冷凍食品」と中国主張、西側は反論

新型コロナウイルスの感染者が世界的に急増している中で、
中国は国営メディアを使って「コロナの起源は中国」との見方を否定する情報の拡散を続けている。

25日には中国共産党機関紙の人民日報が、フェイスブックに
「#新型コロナ感染症の始まりは武漢ではなかった。輸入された冷凍食品とその包装部分に由来しているのではないか」
とする専門家の見解を投稿した。

中国は輸入冷凍食品にリスクがあると唱えて検査態勢を強化し、
その結果、ウイルスが見つかったと何度も発表して輸入品の受け入れを拒否。
輸出した国が異議を申し立てる事態になっている。

人民日報系のタブロイド紙、環球時報も、新型コロナ感染症は中国外が起源だとする見方を積極的に広めている。

かつて中国疾病対策センターで疫病分析部門トップだったZeng Guang氏は、
24日の環球時報で「いつ、どこでウイルスの拡散が始まったのか。ウイルスの追跡で全て解明できるわけではないが、
武漢で検出される以前に、複数の場所で同時に存在していた可能性は極めて大きい」と主張。

2020/11/29
https://jp.reuters.com/article/china-covid-origin-idJPKBN2870F5