踏切に無人の車が進入か 阪急神戸線で脱線事故
2020/11/23 22:34 神戸新聞NEXT

23日午後7時40分ごろ、神戸市灘区宮山町1、阪急神戸線六甲−御影間の高羽踏切で、
新開地発大阪梅田行き特急電車(8両編成)が軽ワゴン車と衝突し、先頭車両が脱線した。
車は大破したが、運転していた市内の男性(42)は車内におらず無事だった。乗客約400人もけがはなかった。

兵庫県警灘署によると、男性は配送会社従業員で、踏切の北約10メートルに駐車し車から離れていた。
「サイドブレーキの引きが甘かったかもしれない」と話しており、無人の車が坂道を下り踏切に進入したとみられる。男性は事故直後に119番した。

現場では踏切の警報音が鳴り続ける中、電車の乗客が最後尾の車両のドアから、座席を滑り台代わりにして線路上に降りた。
中央付近の車両に乗っていた同県西宮市の予備校生の男性(20)は「車両のパンタグラフの辺りから『キィー』と大きな音がした。
横転すると覚悟するほどのジェットコースターのような揺れもあった」と動揺した様子だった。

大阪市の会社員男性(51)は「電車が止まり、車内にガソリンのにおいが漂っていた。アナウンスで『駅の渋滞です』、
次に『パンタグラフが故障した』、最後に『事故です』と3回内容が変わった」と話した。

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