先月、緊急の臓器移植を求めている患者が
いると知ったイタリアの警察は、秘密兵器を使用した。
それは、「ランボルギーニ・ウラカン」。
610psを発揮するV10搭載のスーパーカーが登場したのだ。

レーサー並みの運転技術を持った警察官が、ドナーの肝臓
を乗せたウラカンで、ヴェネツィア近くのパドバからローマまで
の500kmをなんと2時間で爆走し、無事にデリバリー!
それはつまり、新幹線で東京から新大阪まで走るのと
同じ距離だけど、たった2時間で走行するとは、
新幹線より速いと言うことになる。凄い!
なんと平均速度は250km/h!!法定速度の130km/hで
走った場合は、5時間以上かかるそうだ。

ランボルギーニ本社から提供されたこのウラカンは、
実は特別仕様車。お約束の屋根のライト、サイレン、
そしてパトカーのカラーリングの他に、同車の「フランク」
には臓器を数時間保全できる冷蔵庫が完備。
ちなみに、フランクという意味は、フロント、つまり
ボンネットの下にトランクがあるので、フランクと呼ぶわけだ。
その車内冷蔵庫がとても重要なフィーチャーだけど、

この話を最初聞いた時、ふと疑問がよぎった。
「ウラカンて、そんなスピードをずっと出しても
給油しないで500kmも走れたか?」と。

速度を上げれば上げるほど、燃費が落ちるからね。
肝臓を届けてから、イタリア警察はこの臓器輸送の
動画をSNSに載せたけど、給油のことは触れていなかった。
簡単に計算してみたけど、ウラカンには90リッターの
燃料タンクがついており、200km/h以上の平均速度で
走った場合の燃費は、およそ6km/Lなので、ローマから
パドバまでの500kmは満タンでギリギリ走行できたのだろう。

しかし、もう一つの疑問は、なんでヘリコプターが使われな
かったかということ。臓器移植のための緊急輸送は、
通常の場合はヘリコプターが用意されるけど、話によると、
パドバ市内のジェメッリ大学病院近辺にはヘリが着陸
できるヘリポートがないそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ef61a0e010b2ccbf44b8a1a49b77b6728d4568d