高齢者住宅の提供や訪問介護事業所を手掛ける株式会社シルバーウッド(下河原忠道代表取締役)は28日午後、八重山農林高校ライフスキル科の生徒を対象に同校でVR認知症体験講座を開いた。

VR(バーチャルリアリティー)の疑似体験を通して認知症への正しい知識や理解を深めることを目的に開催。

認知症の中核症状である「視空間失認」や「見当識障害」の疑似体験、レビー小体型認知症の特徴である「幻視」を専用マスクとヘッドフォンをつけて体験した。
それぞれの体験後にはディスカッションが行われ、自らの気づきや心構えについて考えを深めた。

下河原代表は「認知症に対して偏った見方がある。偏った見方をなくしていこう」と呼び掛けた。

介護福祉士を進路の視野に入れているという大Mるなさん(16)は「VRでバスから降りるだけなのにとても怖い思いを体験し、認知症になった本人はとても怖い思いをしていることがよく分かった。優しくしてあげたいと思ったし、本格的に介護する現場も見てみたいと思った」と話した。

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