芸能人の権利を守る団体が心のケアの必要性訴える声明

2020年9月28日 18時33分

芸能人の自殺が相次いでいることを受けて、芸能人の権利を守る取り組みを行う団体は、
芸能人の心のケアの必要性などを訴えています。
芸能人の権利を守る取り組みを行っている「日本エンターテイナーライツ協会」は27日、
「芸能人の自殺について」と題した声明をホームページに掲載しました。

声明では、芸能人の自殺が相次いでいる背景や要因はさまざまで、
一概に論じられるものではないとしながらも、要因の一つとして強いストレスにさらされやすい業務特性が考えられると指摘しています。

そのうえで、現状の法律では「メンタルヘルスケアや安全配慮の責任の所在もあいまいなままであり、
法制度化に向けた議論や保護も十分になされていない」として、
国に対して「早急に実態調査をし、メンタルヘルスケアの制度的保障の必要性について把握するべきだ」と求めています。

また、著名人の自殺の報道は子どもや若者などに強い影響を与える場合があるとして、
報道機関に背景をいたずらに掘り下げるような取材をしないなどの配慮を求めています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200928/k10012638611000.html