黒部峡谷の下ノ廊下(しものろうか)と呼ばれる登山者に人気の登山道で、転落事故が相次いでいるとして、警察では登山道の入り口に看板を設置するなど
して注意を呼びかけています。

黒部峡谷の下ノ廊下は、毎年、9月下旬から10月下旬の1か月程度のみ通ることができる登山道です。
険しい崖にあり、眺めがよいことから登山者に人気がありますが、道幅がおよそ50センチほどしかないところもあり、転落事故が相次いでいます。
去年の秋山シーズンには、▽39件発生した遭難事故のうち10件が下ノ廊下で発生したほか、▽転落するなどして死亡した8人のうち5人が下ノ廊下での
事故でした。
また、今シーズンも、9月に千葉県から訪れていた21歳の男子大学生が転落して死亡しています。
こうした状況をうけて県警察本部では9月、下ノ廊下に通じる登山道の2か所に注意を促す看板を設置しました。
看板には、下ノ廊下を通る際は話しをしたり、景色を見たり、さらに写真を撮ったりしながらの歩行は危険だとして、絶対にやめるよう呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20200927/3060005538.html