学校プール建設計画中止で岐阜市教育長謝罪 

2020年09月11日 08:19

市議会で予算の議決を経た長良小学校(岐阜市)のプールの建設計画を市教育委員会が独自の判断で中止した問題で、
早川三根夫教育長は10日、市議会定例会一般質問で議員の質問に答え、経緯の説明不足を謝罪した上で、
同校児童に対して「私が学校に赴き謝罪し、理解が得られるよう努めていく」と述べた。一方、住民から請願を受けた建設中止の撤回はしなかった。

早川教育長は整備方針の変更について「唐突感があり、市民や議会に対して丁寧な説明が必要ではなかったのか、
との指摘について真摯(しんし)に受け止め、この場を借りておわび申し上げる」と陳謝した。
5月に入札不調となったことを受け「子どもや教員にとってもコスト的にも、できるだけ早く方針転換すべきと考えた」とし、
民間スイミングクラブの活用に向けて準備を進めるとする結論を独自に決めた経緯を明らかにした。

その上で、建設費用や毎年の維持管理費の合計は使用年数を50年と仮定した場合に1校当たり年間約540万円が必要と説明。
猛暑や長雨の影響や、登下校時の熱中症の不安から中止するなどしてプールの利用機会が少なくなっており、「プールの在りように問題意識を持っていた」と語った。
民間委託によってインストラクターを配置した個々に合った泳ぎ方の指導、監視員による見守り体制の充実といった利点もあると強調。
「学校にプールがなくてもより良い形で水泳の授業を続けていけることを、責任を持って子どもたちに伝える」と答弁した。

https://www.gifu-np.co.jp/news/20200911/20200911-272913.html