女子高生が考案、脱着自在の新式はかま 特許取得「商品化目指したい」

同志社高1年の今井涼香さん(16)=京都市左京区=が素早く脱いだりはいたりできるはかまを考案し特許を取得した。
剣道部の試合などでトイレに行く際の不便さを解消しようと、ファスナー式にしたのが特徴。今井さんは「さらに改善し、商品化を目指したい」としている。

アイデアは同志社中2年だった2019年3月に社会科の授業の中で考案した。世の中を良くする商品を企画する課題を受けて提出すると、授業に協力した
小中学生の発明を支援する企業「やくにたつもの、つくろう」(愛知県安城市)が「最も商品化に近い」と高く評価した。同社のサポートで19年11月に特許を申請し、
今年7月に取得が実現した。

はかまは、腰部分の前部と後部の2カ所にファスナーが付いており、上下に簡単に脱着できる仕組み。脱いだ時にばらばらにならないよう上部と下部を
ひもでつなぐ工夫も施している。数十秒掛かる脱ぐ動作が5秒ほどで済むといい、剣道や弓道などの競技での商品化を検討している。

中学から剣道部に所属する今井さんは「特許が取れてうれしい。剣道の試合ではトイレを我慢するという声をよく聞いていたので商品化して広めたい。
今後も何らかの形で人の役に立つことをしたい」と話した。

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