史上最強のポルシェ、911 GT2 RS のピストンを3Dプリンターで開発…最大出力730馬力に向上
2020年7月15日(水)16時00分

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ポルシェ(Porsche)は7月13日、3Dプリント技術を活用して、
『911 GT2 RS』のエンジン用ピストンを開発した、と発表した。

ポルシェは3Dプリント技術を活用して、この911 GT2 RSの
エンジン用ピストンを開発した。これは、高い負荷がかかる
ドライブコンポーネントを、3Dプリンターで開発するという取り組みの成果だ。
3Dプリンターでも、荷重に耐える構造を備えた
ピストンを生産することが可能になったという。

3Dプリンターで開発された911 GT2 RSのピストンは、
レーザー溶融法を使用して、高純度の金属粉末から製造された。
レーザー溶融法は、高エネルギーのライトビームを用いて
金属粉末を溶融させ、スチール層を作り出すものだ。

また、このピストンは、911 GT2 RSの鍛造ピストンよりも10%軽量。
ピストンには、従来の方法では成形できなかった冷却ダクトを
設けることも可能になった。軽量なピストンのおかげで、
エンジン速度を上げ、ピストンの温度負荷を抑えて、
燃焼を最適化できるという。
これにより、最大出力は700psから730psへ30 ps向上するとともに、
効率も高めることができる、としている。

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