沖ノ鳥島周辺の排他的経済水域 中国の海洋調査船が活動 調査か


9日午前、日本最南端の沖ノ鳥島周辺の排他的経済水域で、中国の海洋調査船が事前の
同意を得ずに調査とみられる活動を行っていることが確認され、海上保安庁は無線などを
使って中止を求めるとともに、警戒を続けています。

第3管区海上保安本部によりますと、9日午前10時40分ごろ、沖ノ鳥島の北北西およそ
310キロの日本の排他的経済水域で、中国の海洋調査船「大洋号」が船尾の辺りから
海中にワイヤーのようなものをのばし、調査とみられる活動を行っているのを警戒中の
巡視船が発見したということです。

国連の条約では、ほかの国の排他的経済水域で調査活動を行う場合は、事前に相手国に
同意を得ることが定められていますが、今回、中国側が同意なく活動していたため、
巡視船から無線や電光掲示板を使って中止するよう求めました。

海洋調査船は、正午の時点では現場にとどまったままだということで、海上保安庁が警戒を続けています。

沖ノ鳥島周辺では、去年12月にも中国の海洋調査船が同じような活動を行っていることが
確認されています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200709/k10012506071000.html