感染場所で「セクシュアリティーがわかるかも…」 コロナ禍での「アウティング」に不安の声〈AERA〉
https://news.yahoo.co.jp/articles/5df709c76c2fdc72bb072ed453fd0501f1f16451

 LGBTの人たちが普段から抱えている「アウティング」の不安。コロナ禍ではそれがより現実的なものとなっている。AERA 2020年6月22日号では、コロナ禍の不安について性的マイノリティーの人たちに聞いた。

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「恐れる事態が増えて、不安がより身近になった気がします」

 横浜に住むレズビアンの女性(44)は、そう話す。

「不安」というのは、コロナ禍の中、会社に自らのセクシュアリティーが意図せず知れ渡る「アウティング」だ。

 52歳のパートナーと一緒に暮らしているが、最も心配しているのは職場へのアウティングだという。アウティングの不安は以前からあったが、新型コロナウイルスの感染拡大によって、それが現実味をもって感じられるようになったと話す。

「例えば、パートナーが感染して、『国内で今週の感染者は50代の女性1人だった』と報道があったとします。私は会社に報告義務があるので『同居人が感染しました』と伝えますが、報道された50代女性と自分とがつながり、私がレズビアンだとバレるかもしれません」