トランプ大統領“暴露本”の一部が公開。「ウイグル族を強制収容するよう中国に勧めていた」ボルトン氏が主張
政権は本の出版差し止めを求めて提訴している

トランプ政権の内側を描いた“暴露本”として注目を集めている、ジョン・ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)の回顧録『The Room Where It Happened(それが起きた部屋)』。

トランプ政権が出版差し止めを求めているこの本の一部が、ウォールストリートジャーナルに掲載された。

それによると本には、「ウイグル族の強制収容を、トランプ大統領が中国の習近平国家主席に勧めていたこと」そして「自身の再選のためにアメリカから農作物を買うよう中国に求めたこと」が書かれている。

アメリカはこれまで、中国がウイグル族やその他少数民族を抑圧していることを強く非難してきた。

大統領がそれに反する発言をしてきたというボルトン氏の主張に、波紋が広がっている。

トランプ大統領から2018年に「ほとんどがイスラム教徒であるウイグル族の扱いに関して、なぜ我々が中国に制裁を課すのか」と尋ねられたという。

さらにボルトン氏は本の中で、2019年のG20サミットでのトランプ氏と習近平国家主席のやりとりについて次のように書いている

2019年6月に大阪で開かれたG20の夕食会で、習氏は通訳だけがいる場所で、新疆(ウイグル族が住む新疆ウイグル自治区)に、基本的には強制収容所となる建物を建てることをトランプに説明した。
我々の通訳によると、トランプ氏は習氏に、強制収容所を建てるべきだと伝えた。トランプ氏はそれはまさに正しいことだと思っていた。トランプ氏がほとんど同じことを2017年11月の中国訪問でも話したということを、国家安全保障会議のアジア上級部長のトップマシュー・ポッティンガー氏が私に教えてくれた」

https://www.huffingtonpost.jp/entry/bolton-trump_jp_5eeac529c5b6aef1943fca1b