LGBTQの社会生活を脅かす「アウティング」とは何か? 加害者にならないためにできること
台湾の人気YouTuberも被害に遭いました。

 6月3日、三重県は都道府県で初めてのアウティング禁止条例を制定する方針を示しました。東京都国立市、東京都豊島区、三重県いなべ市など、市区町村のアウティング防止条例に続く決定です。

 少しずつ行政にも認知され始めた「アウティング」とは、どのような行為なのでしょうか。

アウティングって何?

 アウティングとは、主に性的マイノリティについて、本人の同意を得ずに性的指向や性自認を公表する行為です。

 どのような間柄の相手であっても、他者の性的指向、性自認を勝手に暴露することは、被害者の尊厳を著しく傷つけます。同時にアウティングは、当事者の社会生活を困難にさせる可能性を含んでいます。何気ない会話の中の一言であっても、「あの人ゲイなんだって」「あの人は今は男性だけど、女子校出身なんだよ」など、他者の性の在り方について勝手に話してはいけません。

 2019年12月には、厚生労働省が定めた事業主のハラスメントに関する指針において、アウティングはパワーハラスメントの一種として位置づけられています。

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2006/17/news036.html

https://youtu.be/p7aapfq1yh8