「家族を殺すつもりだった」。兵庫県宝塚市のボーガン殺傷事件で、逮捕された野津英滉容疑者(23)は兵庫県警の調べにこう供述し、殺意があったことを認めているという。
家族間でどんなトラブルがあったのか。県警の今後の捜査は動機の解明が焦点となる。

 捜査関係者によると、凶器のボーガンから放たれた矢は5本。死亡したうち、女性2人はいずれも頭部に1本ずつ、20代男性は頭部に2本の矢が刺さっていた。
40代のおばは首に1本だったという。いずれも人体の枢要部を狙っており、強い殺意があったことをうかがわせる。ボーガンの入手経路などは明らかになっていない。

 野津容疑者を知る近くの50代女性は「自分から話すタイプではなく、おとなしい印象だった。小中学校の登下校中はずっと1人で帰っていた気がする。
高校に行ったことまでは聞いていたけど、それ以降はちょっと分からない」と話した。

 一方、別の近所の主婦(38)は現場となった野津容疑者の親族宅について「何回も宝塚署の警察官が来ていた。近所からクレームが入っている感じだった」と明かした。

https://www.sankei.com/smp/affairs/news/200604/afr2006040028-s1.html