新型コロナウイルス感染拡大の影響でコンサートの中止・延期が続く中、歌手の加藤登紀子(76)が再開の先陣を切ろうと、28日に予定している東京・渋谷のオーチャードホール公演を決行する。
1日、本紙の取材に応じ「できる人がやっていかないと、音楽界が新しい一歩を踏み出せない」と、強い意気込みを語った。

 開催に当たっては、東京都が休業要請を緩和する際の「ロードマップ」に従う。開催日の28日は屋内の場合、「50%以内の収容率」と「上限1000人」が条件。
2150人を収容可能な同会場に観客を1000人に絞って動員し、条件をクリアする。

 「無観客で開催してネット配信しようと進めていたら、緊急事態宣言の解除後に、東京のロードマップで開催可能な条件が見えてきた。
やってもいいんだと条件を示された限りはやるべきだと奮起しました」

 会場では感染防止策を徹底する。入り口には非接触型体温計を設置。客席は前後左右を1席ずつ空けた市松模様型の着席とする。
(観客動員半数/やりがいある/) 観客動員が半数のため、採算は取れない。
ただ、コロナ禍で公演とイベントが計30回も中止となっただけに「お客さんが1000人もいれば、やりがいがあるし盛り上がる」と、久々の客前のステージに気合が入る。
また、公演を有料でオンライン配信し、赤字を補てんする。

 音楽界全体が注目し、コロナ禍のコンサートとして今後に大きな影響を与える1公演。加藤の決行後に、コンサートやイベントの再開に向けた動きが活発化してくるとみられ 「正しくコロナを恐れて正しく共生していくことを考えるべき。
できる範囲のことをやってみることが重要です」と他のアーティストに呼びかけた。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

2020年06月02日 05:30芸能
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