福岡・天神で子ガモが降る!? 3、4階の駐車場から落下か…どうしてそこに?
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福岡・天神で子ガモが降る!? 3、4階の駐車場から落下か…どうしてそこに?
パン屋の店頭に落ちてきて保護された子ガモたち=福岡市中央区今泉1で2020年5月28日午前11時15分、大坪菜々美撮影
福岡市の繁華街・天神にあるパン屋の店頭で、頭上から子ガモたちが降ってくる不思議な現象が相次いでいる。パン屋は9階建てホテルの1階にあり、駐車場になっている3、4階から子ガモが落ちてくるところを目撃した店員がいる。
しかし、詳しい原因は謎のままだ。パン屋やホテルの関係者は首をかしげながら子ガモたちを保護している。
【写真】パン屋の上は…現場はこんな感じ
◇今年だけで3回、21羽も…
同市中央区今泉1のホテル天神プレイス1階のパン屋「ブロートラント」の店主、原田健生さん(44)は5月28日、上の階を見上げながらつぶやいた。「どうやって3階まで上がるのか不思議で仕方がない」
この日は早朝に8羽の子ガモが降ってきた。4月7日の8羽、5月26日の5羽に続いて、今年3回目だ。計21羽のうち転落の衝撃で死んだ子ガモも数羽いた。
生きている子ガモをそのままにしておくとカラスや猫などに捕食される恐れもあるため、ホテル運営会社の社員が段ボールに入れて保護。
50メートル先の川で親とみられる野生のカルガモを見つけて、そばに放すと泳いでついていったという。残る子ガモは市内の動物園に引き取ってもらった。
◇ねぐらだった? 一斉行動で次々落下?
ホテルの3、4階部分は車が通るスロープで地上とつながっており、近くで子ガモを背負った親ガモが目撃されたこともある。転落したとみられる3、4階部分には植え込みがあり、野鳥の生態に詳しい北九州市立いのちのたび博物館の中原亨学芸員は「カモの親子が地上の外敵から身を守るためにねぐらにしている可能性がある」と指摘する。
そのうえで中原学芸員は「親鳥だけなら簡単に飛んでいけるが、子育て中はみんなで歩いて上の階までたどり着いているとも考えられる。幼いひなは集団行動する習性があるので、1羽が落ちると他のひなも後に続いてしまうのかもしれない」と珍現象を推理した。