30日付のフランス紙フィガロは、新型コロナウイルスの感染再拡大防止策の一つとして国が開発した、
感染者と濃厚接触した可能性を知らせるスマートフォン向けアプリに関し、世論調査で55%が使用しないと答えたと伝えた。

同様のアプリは日本を含め各国で導入や準備が進んでいる。フランスでは6月2日に行う2段階目の制限緩和に合わせて稼働。
政府はプライバシーは侵害しないと訴えて任意での使用を促しているが、公権力への警戒心の強い国民性が普及を抑制する可能性もある。

5月28、29両日に千人を対象に行った世論調査で「確実に使用する」と回答したのは19%。
「たぶん使う」は26%で、「たぶん使わない」「確実に使わない」がそれぞれ27%と28%だった。

フィガロによると、4月には62%がアプリを試してもいいと回答していたといい、ウイルスの流行が収まってきたことも背景にありそうだ。

アプリは、1メートル以内の距離で15分以上接触した人の感染が判明した場合に通知される仕組み。感染した人がアプリ上で通知の手続きを取る。

プライバシーに敏感なフランスでは、導入が上下院の審議と採決の対象とされ、賛成多数で承認を得た。

フランス、接触通知アプリ不人気 55%使用しない
https://www.nikkansports.com/general/news/202005310000031.html