サルがコロナ検査のサンプル略奪 感染拡大の不安招く インド
2020年5月30日 16:02
【5月30日 AFP】インドの首都ニューデリー近郊のメーラト(Meerut)で今週、
複数のサルが医療従事者を襲い、新型コロナウイルス検査で採取した血液サンプルを
奪い去る出来事があり、地元ではサルたちがウイルス流行を
拡大させる恐れがあるとして不安が広まった。
サルたちは3つの血液サンプルを奪った後、近くの木々に登り、
うち1匹は略奪品をかみ砕こうとした
ソーシャルメディア上でサルたちの襲撃の様子を撮影した映像が拡散されたことを受け、
メーラトにあるLLRMメディカルカレッジ・メーラト(LLRM Medical College Meerut)の
最高責任者、ジーラジュ・ラジ(Dheeraj Raj)理事長は29日、AFPに対し、
サンプルを入れた箱がその後回収され、損傷はなかったと明らかにした。

ラジ氏は、「サンプルが依然として無傷で、感染や拡散の危険性があるとは思わない」と述べ、
サンプルを盗まれた3人には、再度新型コロナウイルスの検査を行ったと明かした。

インドでは、食べ物だけでなく携帯電話さえもひったくるサルたちに
当局者らが対処しなければならない事態がしばしば発生する。(c)AFP

https://www.afpbb.com/articles/-/3285719