食料危機の解消などを目指し、長年見過ごされてきた昆虫食の商業化が世界で広がりつつある。
国内でも「無印良品」を展開する良品計画が20日、粉末化したコオロギを練り込んだ「コオロギせんべい」のネットストアでの販売を開始した。
30年後には世界で24億人が食料不足に直面すると国連が警鐘を鳴らす中、エコとヘルシーを兼ね備えた昆虫食は人類の希望となりうるのか。現状を取材した。

ほんのり茶色い直径約4センチのせんべい。目を凝らすと表面に見える小さな粒々が、コオロギだ。
飼育したコオロギを乾燥させ、粉砕したパウダーを練り込んでいる。
無印良品が20日からネットストアで売り出した「コオロギせんべい」である。
1袋(55グラム)に、実に約30匹分が入っている。
かつて蛇の取材で、蛇料理がどうしても食べられなかった記者(大迫)だが、パウダーとなったコオロギに抵抗は感じない。
香ばしくてサクサクとした食感。ほのかにエビのような風味が口の中に広がる。「えびせん」に似た味わいでおいしい。

コオロギが人類を救う?広がる昆虫食の世界 良品計画も参入、製造会社「生産追いつかず」
https://mainichi.jp/articles/20200521/k00/00m/040/284000c
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/25/Teleogryllus_emma_Hyogo.jpg
https://www.newsweekjapan.jp/stories/assets_c/2018/03/iStock-134999842-thumb-720xauto-130984.jpg