京阪神も緊急事態宣言から脱しそうであり、欧米から不思議の目で見られる
コロナ対応。囁かれたBCG接種の対新型コロナ免疫効果が、日本株で歴然と効いて
いると数字に現れました。ミラクル日本の秘密が解けました。日本株接種国は
人口百万人当たりの感染者が概ね百〜2百人、百万人当たり死者はことごとく
一桁で済んでおり、死者で数百にもなる欧米各国と桁が二つ違います。新型
コロナ感染上位20とBCG日本株接種国の一覧を《BCG World Atlas, 2nd Edition》
を基本に、《COVID-19とBCG接種(その4)》や《BCGワクチンの国際参照品制定
とWHO基準改定について》などで得た接種データを加え作成しました。統計は
ロイターまとめを採用し日本株全員接種国を色分けしました。

国別に感染者実数、同百万人当たり、死者実数、同百万人当たり、BCGの
接種情報を並べました。一時期は全国民BCG接種し、まだ7割くらい接種経験者
がいる英仏などで感染者、死者が多く、過去に全員接種なしの国と大差ありま
せん。欧州でBCGはデンマーク株が主流で、これには対新型コロナ抑制効果は
無いようです。感染者急増して2位になるのに、人口百万人当たり死者が「19」
と一桁少ないロシアが疑われています。しかし、中国のような極端な統計操作
は無いようであり、百年前、日本株と同時期にフランスから分与された古い
ロシア株を全員接種し続けた効果のようです。ロシア株はインドやブルガリア
のメーカーを通じていくつかの国に渡っています。ブラジルのモロー株も古く、
少しだけ日本株に似た性質を持ちます。

オリジナルBCGに最も近いと言われるのが日本株「BCG Tokyo 172」で、副作用
が無く生菌数がずっと多い特徴があります。接種国ではサウジアラビアの百万人
当たり感染者が「1647」と多めですが、これは社会の下支えになる外国人労働者
に多発したためでしょう。他の日本株接種6国は「214」から「88」でしかなく、
2千〜5千の欧米とは別世界です。百万人当たり死者はサウジ「9」が最高で、
次いでフィリピンの「8」、日本の「6」です。イラクの百万人当たり「3」で
実死者「127」は隣国イランの大流行、死者「7057」と対照的であり、驚異的と
受け止められました。必ずしも豊かでなく医療充実でない国が並んでいます。

先日の《対コロナ社会防衛意識、大阪が東京より強烈》で指摘したように
日本人の自他を思いやるマナー、連帯意識は新型コロナウイルス感染症抑制の
大きな武器になっています。さらにこの一覧で他の日本株接種国もそろっての
抑制健闘を見れば、BCG日本株に重症化抑止・死者を抑えるだけでなく、感染
抑制効果があると考えざるを得ません。機序として自然免疫の強化や訓練免疫
といった新たな知見が唱えられています。強制措置もなしに緊急事態宣言も
解除が近い、なぜ日本は悲惨な欧米のようにならないのか、「ジャパニーズ・
ミラクル」と言われたりして海外メディアも不思議でならないようですが、
守護神BCG日本株の存在は意外に見落とされていると思います。

続きは下記
https://news.yahoo.co.jp/byline/dandoyasuharu/20200520-00179308/