ナバロ米大統領補佐官は中国政府が旅客機で多数の中国人を海外に送り込み、新型コロナウイルスを世界中に拡散させたと示唆し、トランプ政権で続いている中国非難の口調を一段と強めた。

  同補佐官はABCの番組で、「ウイルスは武漢で作られ、11月には最初の患者が存在した」と発言。
「中国は世界保健機関(WHO)という盾に守られて2カ月の間、ウイルスを世界から隠蔽(いんぺい)し、
数十万という中国人をミラノやニューヨークなど世界各地に旅客機で送り込み、拡散させた」と語った。

  ナバロ氏をはじめ、トランプ政権は連日のように中国非難を展開。ウイルスは武漢の研究所から流出したとも示唆している。

  ナバロ氏はABCに対し、「武漢にウイルスをとどめておくこともできた」と指摘。「なのにパンデミック(世界的大流行)になってしまった。
米国人に向けた中国の行為であり、責任は中国にあると私が主張するのはこのためだ」と話した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-05-17/QAHOL3DWRGG101