> 同社は戦後のファッション業界のリーディング企業だったが、1990年代のバブル崩壊後以降は業績悪化に歯止めがかからなくなっていた。人員削減や事業縮小を繰り返しながら延命し、2010年には中国の繊維大手・山東如意科技集団の傘下に入った。
山東如意はレナウンの株式の53%を保有する。だが、その後も業績は浮上せず、赤字とわずかな黒字を行ったり来たりする状況が続いていた。前期(19年12月期)には山東如意の香港子会社から売掛金53億円を回収できず、多額の赤字を計上。
3月の株主総会では筆頭株主の山東如意による動議によって、当時の神保佳幸社長と北畑稔会長が退任に追い込まれるなど、迷走が続いていた。

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