今年の「青森ねぶた祭」中止 新型コロナ感染拡大で
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200408-00000551-san-soci
【写真】世界から評価されているねぶた祭
https://lpt.c.yimg.jp/amd/20200408-00000551-san-000-view.jpg

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、青森市で毎年夏に開かれる
「青森ねぶた祭」(8月2〜7日)を運営する実行委員会は8日、
今年の祭りを中止することを決めた。
中止は昭和33(1958)年に「青森港まつり」から現在のねぶた祭となって以来初めて。
ねぶた祭は毎年、300万人近い観光客が訪れる東北最大規模の夏祭りとして知られる。

青森ねぶた祭中止検討でホテル業界戦々恐々
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/335836

青森市内の宿泊施設からは「今でも客が減って大変なのに、
ねぶた祭が中止になればさらに売り上げが減ってしまう」と悲痛な叫びが上がっている。
実行委は8日の会議で開催の可否を決める予定。
ホテル関係者は「8月は一番の書き入れ時。これからどうなるのか…」と、
戦々恐々としながら成り行きを見守っている。

例年、ねぶた祭期間中は全室満室になるという青森国際ホテル(67室)。
担当者は「1年で一番の書き入れ時に売り上げがなくなるのは心配」と不安な様子を見せ、
「延期やねぶたの展示だけを行うなど、何とか対策をして開催できないだろうか」と要望した。
昨年からねぶた祭期間の予約が入っているという青森市内のホテルの担当者は、
「中止が決まれば予約キャンセルが出るだろう。ねぶた祭期間の売り上げは年間の数%だが、
キャンセルが出てしまえば(収益は)一層厳しくなる」と話した。

青森駅前にあり、畳の部屋や家庭的な雰囲気が外国人客にも人気のいろは旅館(8室)。
ねぶた祭期間中の予約は8割ほど埋まっている。おかみの佐藤由紀子さん(67)は
「弘前さくらまつりも高校春季大会も中止になり、今度はねぶた祭が中止かもしれない。
今年はもう開店休業の状態だ」と困り顔。「感染が怖いので市民としては
中止に反対ではないが、商売としてはどうしたものか。
国や県が補助金を出してくれればありがたい」と複雑な心境を語った。