沖縄県の本部署(山内浩署長)は3月31日午後10時ごろ、パトロール中に本部町渡久地の路上で2メートルを超えるハブを発見し、捕獲した。
車にひかれた直後らしく頭がつぶれて瀕死(ひんし)の状態だったという。

4月1日、両手でハブを持ち上げた身長165センチの警察官は「ずっしりと重みがある」と話した。
同日、同署から引き取った沖縄美ら島財団総合研究センター動物研究室動物研究室係の笹井隆秀さんは「名護、今帰仁、本部辺りでタイワンハブは多く捕獲されるが、本島で昔から見られるハブ(本ハブ)は珍しく、2メートルを超えるのはなかなか見ない貴重な研究材料だ。きちんと標本にしたい」と話した。

山内署長の「何を食べたらこんなに大きくなるのか」の問いにハブのおなかを触り、空っぽの状態を確認した笹井さんは
「自然豊かな環境だったのか。遺伝子も調べたい。本部半島ではレアな存在」と今後の研究活動で究明したいようだ。

前原孝彦副署長は「カエルなどのエサを追い掛けてハブが路上まで来ることもある。季節柄、ハブが活発になって来るので、夜間や薄暗い夕方のウオーキング時は特に気を付けてほしい」と注意を呼び掛けた。(仲間里枝通信員)

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