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【まとめ】

・日本で新型コロナウイルス感染の検査数がきわめて少ない。

・感染拡大防止の最善の方法はPCR(核酸増幅法)検査の拡大。

アメリカでの官民あげての新型コロナウイルス感染の防止対策を現地で目撃すればするほど、日本での爆発的な広がりが懸念される。
最大の理由は日本で新型コロナウイルス感染の検査数がきわめて少ないことである。

トランプ政権は感染拡大の阻止にはまず新型コロナウイルス感染の検査の範囲を最大限に増すことに全力を注ぎ、つい検査件数は100万を越えたと発表した。
だが日本では検査件数の合計は5万強と、アメリカだけでなく他の諸国よりもずっと低い。

トランプ大統領は3月30日の記者会見で「ついにアメリカでの新型コロナウイルス感染の検査は合計100万をやっと越した。この数字は全世界でも最多であり、アメリカの防疫対策が効果を発揮していることの証拠だ」と強調した。

アメリカではこの中国発の新型コロナウイルスの拡大を防ぐ最善の方法は感染者の治療ととともに、まだわかっていない感染者を発見するための検査の拡大だとされている。このテストはPCR(核酸増幅法)検査と呼ばれる方法である。

ではなぜ検査が新型コロナウイルス感染の拡大を防ぐには有効なのか。

「このウイルスはすぐに症状が出ないため、感染者が活発に動いて、多くの人と接触して感染させてしまうケースが多いのです。
とくに若い世代が感染しても症状がほとんど出ない、あるいは軽いという場合が多く、それでも他者に感染させる危険は高く、その結果、重い症状の出る高齢層に移してしまい、死亡などの被害が増えるのです。
だから早期の広範な検査で症状がまだ出ていない感染者を発見して隔離することが感染の拡大を止めるうえで効果的かつ不可欠なのです」

この点、日本は3月末までの時点でも国内で実施した新型コロナウイルス感染の検査は合計約5万6千人に対してだった。韓国よりも、アメリカよりもずっと少ない。
日本より総人口の少ないドイツでさえ、16万7千人がすでに検査を受けたという。

 投稿日:2020/4/3 全文はソース元で
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