新型コロナウイルスの感染が急速に拡大しているアメリカでは、感染が最初に広がった中国などアジア系の住民に対する差別が深刻化していて、
人権団体には嫌がらせや暴行などの被害に遭ったという報告が1週間で670件余り寄せられました。

この調査は、西部カリフォルニア州にある2つの人権団体と大学が共同で行いました。

それによりますと、調査を始めた今月19日から1週間で、カリフォルニア州や東部ニューヨーク州を中心に、差別による嫌がらせなどの被害を受けた
という報告が673件寄せられたということです。

被害の内訳を見ると、「アジア人め」などとことばで嫌がらせされたが67%と最も多く、「人に避けられた」が23%、ものを投げつけられるなどの
暴力をふるわれたが10%などとなっています。

これら以外にも、交通機関への乗車を拒否されたり、顔や服につばを吐かれたりしたケースもあったということです。

被害に遭った人は中国系が最も多く38%、韓国系が16%、ベトナム系が7%、台湾と日系が5%などとなっていて、4分の3が女性でした。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200328/k10012355221000.html