【ソウル=細川幸太郎】韓国の丁世均(チョン・セギュン)首相は27日、日本との通貨交換(スワップ)協定について「これまで外国為替市場への貢献が大きかったので日韓通貨協定を締結するのが望ましい」と語った。
同日開いた海外メディアとの懇談会で記者の質問に答えた。
丁首相は「日本の意向で延長しなかったため日本側の立場が重要だ」とも話した。

通貨協定を巡っては、韓国銀行(中央銀行)が19日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う為替相場の激しい変動を受けて米連邦準備理事会(FRB)と通貨交換協定を結んだ。
日韓通貨協定を巡っては竹島(韓国名で独島)の領土問題などで両国関係が悪化し日本側が延長せず2013年7月に終了。
再締結に向けた両国政府の交渉状況が注目を集めていた。

丁首相は日本からの入国制限についても言及。
「最近東京でも感染者数が増えており、このような状況が続けば(入国制限は)このまま続く可能性が高い」と話した。
韓国政府は3月9日から日本人のビザ無しでの入国を制限している。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57332250X20C20A3FF8000/