オリンピック中止・延期なら、「海の日」「スポーツの日」「山の日」はどうなる?
https://news.yahoo.co.jp/byline/maedatsunehiko/20200324-00169393/
新型コロナウイルスの影響で2020年7月の開催が危ぶまれている東京オリンピック。中止や延期になった場合、五輪シフトになっている「海の日」「スポーツの日」「山の日」はどうなるか――。
「体育の日」から「スポーツの日」へ
すなわち、いつが祝日になるのかについては、「国民の祝日に関する法律」で定められている。そのうちの一つが1964年の東京オリンピックを記念した「体育の日」だったが、法改正で2020年1月から名称が「スポーツの日」に改められた。
「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」というのがその趣旨であり、本来は10月の第2月曜日が祝日となる。オリンピックの中止・延期があっても、この「スポーツの日」の名称が「体育の日」に戻ることはない。
2020年だけ祝日を移動
問題は、この「スポーツの日」を含めて特別に3つの祝日が、2020年に限り、五輪シフトのために移動していることだ。
すなわち、「東京オリンピック・パラリンピック特別措置法」により、「海の日」「スポーツの日」「山の日」が次のとおり変更されている。
「海の日」
7月の第3月曜日(2020年は7月20日)→7月23日に
「スポーツの日」
10月の第2月曜日(2020年は10月12日)→7月24日に
「山の日」
8月11日→8月10日に
2020年の東京オリンピック開会式が7月24日(金)に予定されていることから、その前日である23日(木)から土日を含めて4連休にするとともに、8月9日(日)の閉会式翌日である10日(月)を祝日にしたわけだ。
大会の円滑な準備や運営などを図るというのがその狙いだ。
再変更には法改正が必要
ただ、これらはすでに特措法によって移動が実行済みとなっている。
この特措法の改正が行われない限り、たとえオリンピックが中止・延期になったとしても、2020年の「海の日」「スポーツの日」「山の日」はそれぞれ移動となった7月23日、24日、8月10日のままで変わらない。