YouTube動画全文書き起こし
https://www.huffingtonpost.jp/entry/kentaro-iwata_jp_5e4c9998c5b6eb8e95b48b6a
翌日の電話取材一問一答
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-iwata


「聞いたら、そもそも常駐しているプロの感染対策の専門家が一人もいない。
時々いらっしゃる方はいるんですけど、彼らも結局ヤバいなと思ってるんだけど何も進言できないし、進言しても聞いてもらえない。」



ーー感染症の専門家は入っていないということでしたが、それはどこで確認されたのですか?

「国際医療福祉大学の感染症の専門家は入っているんです。何人か交代で。
色々なチェックをしていたのですが、彼らが意思決定をする力はなくて、見て気づいたことを厚労省に言う。そして厚労省が意思決定をすると聞きました。」




「それから、院内感染が起きているかどうかは、発熱のオンセット(発症日時)をちゃんと記録して、
それから(流行の詳細を知る)カーブを作っていくという統計手法「エピカーブ」ってのがあるんですけど、
そのデータは全然取ってないということを今日、教えてもらいました。
PCRの検査をした日をカウントしても感染の状態は分からないわけです。このことも実は厚労省の方にすでに申し上げてたんですけど、何日も前に。
全然されていないと、いうことで、要は院内の感染がどんどん起きててもそれに全く気付かなければ……。
気付いてもいないわけで、対応すらできてない、専門家もいない。むちゃくちゃな状態になったままでいるわけです。」



ーー感染管理のための記録をつけていないと指摘されていました。発症者の増減を見る記録(エピカーブ、流行曲線)ですね。

「コロナに発症した日の増減を見ることが重要です。最初の151人ぐらいの患者さんのエピカーブは見せてもらいました。ただそれは公表されていない。
その後も500人以上の感染者が出ていますが、後の方の人たちの発症日の記録がないそうです。」

ーー記録はどこかにありますよね。統計処理していないという意味でしょうか?

「わからないです。それも本当は中国のように毎日公表すればいいのですけれども、日本はやっていません。」