フリーター急減 小売り・外食の事業モデル岐路
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55669080U0A210C2EA4000/
フリーターはピーク時より80万人少ない
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コンビニエンスストアなど小売りや外食の現場を担ってきたフリーターが急減している。
2019年には全国で140万人を下回り、ピーク時に比べて4割弱減った。
卒業後に可処分所得の高い正規従業員になる学生が増え、個人消費にはプラスといえる。
その半面、非正規雇用に頼ってきた小売りやサービスの現場は
深刻な働き手不足に悩まされている。

総務省が14日に発表した労働力調査の詳細集計によるとフリーター人口は
19年に138万人となり、5年連続で過去最低を更新した。

背景には就職率の改善がある。16〜18年は高校・大学の卒業者のうち、
卒業時に就職しなかったのは2万人強と、過去20年で最も低い水準だった。
パーソル総合研究所の小林祐児主任研究員は「景気回復で正社員の間口が広がり、
フリーターになる若者が減った」と指摘する。

フリーターの減少は個人消費の面では朗報だ。全国消費実態調査で家庭の
月間消費支出をみると、世帯主が正社員の世帯は32万3千円。
パート・アルバイトの同25万6千円を上回る。内訳でも外食支出は67%、
洋服への支出も74%、正社員のほうが多い。