「病院に駆け込まず、まず電話を」。国内での新型コロナウイルスの感染拡大への不安が広がっていることを踏まえ、安倍晋三首相は14日の新型肺炎対策本部会合で
「せきや発熱などの症状があるなど自身の症状に不安がある場合には、まずは近くの相談センターに(電話で)相談してほしい」と呼びかけた。

首相は、全都道府県に計536の相談センターが設置されていることを紹介し、「土日を含めて24時間態勢で対応できるよう自治体に協力を求めている」と説明した。

 2009年に新型インフルエンザが流行した際、軽症の人などが救急外来に殺到して混乱が生じたことを踏まえ、政府は相談センターの利用を促して同様の事態を避けたい考え。

 また首相は会合で、手洗い励行など通常のインフルエンザと同様の予防策を国民に求めたうえで「特に高齢の方、基礎疾患をお持ちの方は、人混みをできるだけ
避けてほしい」と注意を促した。【宮原健太】

https://mainichi.jp/articles/20200214/k00/00m/040/348000c