広島中央署(広島市中区)で2017年に広域詐欺事件の証拠品8572万円が盗まれた事件で、
盗難の発覚後に死亡した広島県警の30代の警部補の男が犯行に関与していた疑いが
強まったとして、県警は14日、警部補を容疑者死亡のまま窃盗の疑いで書類送検する方針を固めた。

警部補は生前に受けた県警の事情聴取で関与を否定し、物証も見つかっていないが、県警は状況証拠を
積み重ね、犯行に関与した疑いが強いと判断した。警察署から多額の現金が盗まれた
前代未聞の事件の発覚から約2年9カ月。容疑者死亡で不起訴になる見通しで、長期間にわたった捜査は終結に向かう。

 県警は17年2月に詐欺事件の関係先から約9千万円を押収。同署の会計課の金庫で
保管していたが、このうち8572万円が盗まれているのが同年5月8日夜に発覚した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200214-00010002-chugoku-soci